ハーレム女子の隣ポジションは

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 どうしようかと悩んでいると低く冷たい声が聞こえてきた。びっくりして顔を上げると、この学校の生徒会長の笹が立っていた。笹の後ろには生徒会のメンバーとやんちゃしている男子と運動部の助っ人をやっている男子が立っている。  「行くよな?」  再度聞いてくる笹。鳥海さんは、あっと思い出したように声を出すとにっこり笑って言う。  「今日はね、皆と一緒に食べる予定なんだ!だめか…」  「わかった、行く」  「本当!やったぁ!」  食いぎみに返事をすると鳥海さんは、一瞬驚いた顔をしたものの直ぐに笑顔になる。そんな鳥海さんに、この場にいる男子が可愛いと口にする。その言葉に鳥海さんは否定をするが、満更でもない表情を浮かべている。  私はこのやり取りに内心喜びの悲鳴を上げる。鳥海さんは、乙女ゲームの主人公並みに学校のイケメンにモテモテなのだ。そう、これが断れない理由。ネタの宝庫を見逃すわけには行かないからだ。  嬉しさを顔には出さずに黙々と広げていた荷物を片付けて立ち上がると、鳥海さんが私を逃がさないというように腕を持ち食堂へ向かう。  ネタにありつけることの嬉しさで、私は最悪な事態になることには気付いていなかった。  パラパラとノートをめくり内容を読む。  「へぇ。だから、急に行くなんて言ったのかアイツ。良いもん見付けたなぁ」  ノートを見終わると、ニヤリと玩具を見付けた子供のように笑い自分の鞄にノートをしまい笹は食堂へと向かった。
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