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あの、ヴォイスチェンジャーのタレコミがあった日。たしかに僕の運命にあったはずだ。あの体の高揚感と僕のαが近くにいる。欲しいという欲求けれど辺りを見渡して探してもそれらしき人間はいなかった。
29年生きてきて初めて運命と出会ったのだ。探さないわけない
けれど彼はいなくなっていた。ああ、運命は裏の人間それもとびきり優秀なという確信と虚しさ。正反対の職業。追う側とと追われる側。早く捕まえてあげないと。そして己の罪と向かい合わせて更生させてあげないとこれが運命である僕にしかできないことああ、更生した彼はどうなるんだろう?
更生させた暁には彼からの愛をもらおう。そして永遠に僕のものに。そんなこと考えるなんておかしいということは気づいてる。僕は昔から独占欲が強いのだ。異常なほどに物にも生き物にも対象を問わず大切なものに対して
まだ見ぬ運命の君は可哀想だ。きっと優秀である彼のことだから僕を調べているだろう。彼は僕を成人君主のような人間だと思ってるかもしれない。そんなのフェイクだ。僕はどちらかというと君たち側の人間だ。
プライベート用のパソコンにメールが来た。内容は可愛い物だ。正反対の職種だから拗ねてるのかな?
やっぱり彼は勘違いしてるだろう。彼はきっと子供でそして頭はいい。大人の怖さ教えてあげるよ。
僕の愛しいα。そして二人で楽しく暮らそう
僕は彼を手に入れるための手段を考えた
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