忠誠心の強い騎士α×優しい賢王Ω

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何年振りかに家に戻った。そして両親と兄弟の提案に乗ったふりをした。すごい喜んでいた。吐き気がする。マサイアスが何をした?マサイアスはたしかに賢王だ。沢山のいい行いをして来た。なのにマサイアスを殺めようとする。正気の沙汰じゃない。ただ性別がΩだからと言う理由で 信頼できる部下たちには私の練った作戦が失敗したら私を殺すようにといいつけてある。部下たちは泣いていた。やめてくださいと叫んだらしていた。けれど決意が固いことを知ると泣きながら了承してくれた。マサイアスを守ってくれと自分勝手なお願いをして彼らの前から姿を消した。マサイアスには自分の命を捨てることを言わない。絶対反対すると思うから 城を出るとき頭を下げた。ここに再び踏み込む時はそれは己が死ぬ時。だから挨拶を そしてマサイアスを裏切る日。少数精鋭のでも私の部下より劣ってる人たちを引き連れて城に入った。そしてマサイアスの寝室に行った。皮肉なことにこの日はマサイアスに忠誠を誓った日だった。 マサイアスが銃と短刀を枕の下に隠しているのを知っている。だから寝室にいる時間にしたのだ。その日は月が赤く寝室を照らしていた。マサイアスは悲しそうに待ってたよ。と無防備に儚い笑みを浮かべて言った。何も武器は持ってない。慌てて扉に鍵を閉めた 「なんで武器を持ってないのですか?」 来ることは知っていたはずだ 「敬語を使うんだね。アーノルド。今は恋人ではなく騎士としているんだね。質問は武器を持ってないかだったね。アーノルド君になら殺されてもいい。皇帝に相応しいのはお前だからな」 と近寄り抱きしめられて頬を撫でながら言われた。違う。裏切り者と罵って怒ってくれないと意味がない。
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