忠誠心の強い騎士α×優しい賢王Ω

4/4
前へ
/273ページ
次へ
「でも、最後にキスしていいかな?冥土の土産に」 というとキスをされた。幸せそうな笑みを浮かべてそして距離を少し取ってさぁ。殺してと手を大きく広げた。 「違う。殺すのは貴方の方です。そして死ぬのは私。皇帝陛下」 というと距離を詰め自分の剣をマサイアスに握らせた。 「そんなことできるわけないだろ」 と剣を離そうとするけれど手に力を入れて外させない 「貴方が殺さなくても私の部下が私を殺すようにと命令しています。ただ私は貴方に殺してほしい」 というと嫌だ。と叫ばれた 「王位なんて失ってもいい。ただ一緒にいきたいのだ。」 と言って来る。嬉しいな。何度その夢を持ったか。だけどお互いの身分では難しい 「無理だとわかってるでしょ?」 と言った。貴方の心に沢山の傷をつけるでしょう。けれど私はこの選択を選ぶ。 「マサイアス、貴方がこの国で一番強い私を下せば貴方に逆らう者などいなくなる。次に強いのはマサイアス。貴方なのだからだからどうか最後の願いを叶えてください」 というと泣きながら頷いた。でも手は震えてる。これじゃあ人は殺せない。だから手伝ってあげよう。相手の剣を持つ手を握り自分の心臓めがけて剣を指す。熱い痛いでもこれで貴方を守れると思うと嬉しい。そしてマサイアスの頬を撫でて 「まさいあす、愛してる。死んでも側にそして幸せになって」 と途切れ途切れになりながらいう何も感じなくなって何も見えなくなった。 そして私は死んだ。
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加