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自分はアーノルド騎士の部下だった。あの人ほど愚かなほど皇帝に仕えた者はいないだろう。アーノルドさんは皇帝とは幼馴染兼恋人で誇り高い騎士であった。彼は命に代えてでも皇帝を守ると誓いその言葉通り命を落とした。家族でもない皇帝のために恋人であろうとも命をかけられる人はいないだろう。
アノールドさんに指定された時間に皇帝陛下の寝室の前に仲間とアーノルドさんに命を受けて来ている。少ししてドアが開いた。皇帝陛下はその細い体でアーノルドさんを横抱きして涙を流していた。
「ああ、君たちはアーノルドの部下だったね。アーノルドがいつも自慢してたよ。君たちはアーノルドの自慢だった。彼は私が殺したよ」
それは見てわかった。皇帝陛下の真っ白な服は赤くアーノルドさんの心臓部から尋常じゃない血が流れている。
「ありがとうございます。アーノルドさんも幸せでしょう」
事実、アーノルドさんは幸せそうだ。
「敵討ちを手伝ってくれるか?彼が自死を決意させた奴らに」
何ともないように言うが自分が殺されそうになってもアーノルドさんが怒っていて皇帝陛下は平然としていた。アーノルドさんがなぜ怒らないと言ったら私の分まで怒ってくれるからなと笑っていた皇帝陛下の目には怒りが籠っていた。
「お供させてください」
とみんな皇帝陛下の前に傅いた。ありがとうというとアーノルドさんを連れて宮殿にある協会に向かった。そしてアーノルドさんを連れて戦場と化している庭に出るとか仇を撃てと言った。
戦いはすぐに終わった。皇帝陛下も赤く染まったアーノルドさんの剣を携えアーノルドさんをそっと置き見ててというと凄い勢いで敵を殺していった。圧勝だった。
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