忠誠心の強い騎士α×優しい賢王Ω

3/5
前へ
/273ページ
次へ
いつのまにか友情から恋愛に変わった。この想いを蓋をしようと思った。この関係を崩したくなかった。それまでにアーノルドがいるところが癒しだった。それを失わないためならなんでもする。そう思えるほど愛してた。自分の気持ちなんて抑えるのはなれてた。けれどアーノルドは告白をした。あの2人だけの儀式をした場所と同じ日付に告白をしてきた。アーノルドはらしくもなく手が震えていて 「ごめん、裏切ることかもしれないけど言わせてほしい。マサイアスを愛してるんだ。ごめん」 と泣きながら謝って騎士を解任してもいい。顔を見たくないならお前の前に現れないと言ってきた。 まるで断れる前提でそして自分は裏切り者だというようにそんな彼が愛おしかった。そして嬉しかった 「私も僕も好きだよ。アーノルド」 と抱きしめた。すると目を見開いてへ?と気が抜けた声で間抜けな顔をしていた。可愛かった そして付き合うことになった。付き合うことと言っても体の関係を持つぐらいでいつも2人でいた私たちは何も変わらなかった。アーノルドは優しく抱いてくれた。けれどアーノルドが久しぶりに帰る前の夜泣きそうな顔をしながら激しく抱いた。嫌な予感がしたんだ。アーノルドが家族のことを嫌ってるのは知っていた。理由もなんとなく私のことだとも家にずっと帰ってないのに家に帰ると言った時からそして激しく抱かれて確信した。 もう、自分の腕の中には帰って来ないだとわかった。 そして裏切りを装った私の騎士は自死に近い形で私が殺した。自分を殺すのだと思ってた。よく考えればわかることだ。彼は誓いを立てたのだ。五歳の時の誓いをアーノルドが破るわけないのだ。誓いの言葉通り命を持って私を守った。でも私はそれを望んでない。アーノルドを奪う人間は誰であろうと許さない。たとえアーノルド自身でもだから安らかに眠らせてあげない。最後まで私を見守れ
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加