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でも、監督にはすごい怒られて1週間走り込みばかりだった。なつかしいな
そんな思い出に浸っているとインタビュアーに次々と質問された
「零斗選手の世代は清瀬元選手のこと知ってるの珍しいんじゃない?どうして知ってるの?」
と言われると
「僕はΩなんです。それ判明した時恥ずかしいんですけどサッカーやめようと思ったんです。母にもサッカーボール捨ててって言いましたし。でも続けるって言ったらサッカーボール捨ててなくて言うと思ったって言って渡してくれたんですけど。その1週間引きこもったんです。部屋から1歩も出ないで。それを見た祖父が清瀬元選手のDVDを見せてもらって清瀬元選手の最後の公式戦。1番上手くて輝いていてαだと思ったらβでそれだけでどれだけ努力したか分かってかっこいいと思ったんです。けどΩになってからもチャリティーとかでサッカーしてて心から楽しんでてすごいな。今の僕恥ずかしいなって思ったんです。それまでは夏元選手がヒーローだったんですけど清瀬元選手が僕のヒーローになりました。僕がサッカーをやめなかったのは清瀬元選手のおかげなんです。生で見たかったです。清瀬元選手のプレー」
とマシンガントークをした
「清瀬元選手の魅力を知ってる人がいて嬉しいよ。そうなんだよ。彼は強いだけじゃなくてどんなに辛くても楽しそうにしててカッコいいんだよね。ところで零斗くんはΩだって公言していいの?隠す人多いけど」
と言われた。当然の質問だ
「僕は清瀬元選手の出た番組も全て見ました。そしたら清瀬元選手は悲劇のヒーローなんかじゃないとハッキリ言って否定してた。その姿みたらΩだからって恥ずかしいことは無い。なら隠す必要ないでしょ?だから隠してないんです。このインタビューがなくても僕がΩだって知ってる人はいますよ。嫌がらせとか受けましたし、沢山嫌な思いしましたけど僕は何も悪くない。寧ろそういう行動するやつの方がみっともないし恥ずかしいと思います。それに恋人が助けてくれましたし」
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