サッカー選手β×サッカー選手Ω

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零斗の恋人である俺、繋(つなぎ)は最近零斗に対して心配なことがある。レギュラーに定着しつつある零斗と俺にもファンがついた。けれど零斗のファンに危ない奴が数人いる。Ωを公言している零斗に運命の番だ。あわせてくれと騒ぐ奴が何人もいる。運命の番は1人に1人。そんなに複数いるわけない。ということは妄想。そして不可解なことがある。監督が運命という奴がいるというと零斗は名前は?と名前がわからないとカバンから写真を持ち出してこの人じゃない?といった。それで違うというとなら偽物だからというと練習を再開する。監督はそうかというと追い返していた。まるで運命の番にあってるような物言いだった。でもいつ?首の項には噛み跡もない。不安になってきた。俺を置いて運命の元に行くかもしれないと シーズンが終わったころお祝い会と称した同窓会が開かれると連絡がきた。俺は行くと返事した。零斗も行くと思っていた自分たちをお祝いしてくれているのだからけれど零斗は行かないといっていた。なぜ?と聞いても言わない。けれど行かないの一点張りだ。まるで会いたくない人がいるって感じで零斗はそんなことをするような人間ではない。でも何か理由がある。そう思う。だから無理強いはしない。たとえ不安に押しつぶされそうになっても俺は零斗を尊重するって決めたのだ
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