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そして今、俺の予想は的中した。零斗は運命の番にあっていた。そしてその人と会わないために同窓会にはいかない。なぜわかったか。それは寮の共有スペースで誰かと言い争っていた。相手方の話はわからないが零斗の言葉から同窓会のことだとわかった。
「僕は行かないですよ。あなたがいるから。あなたが行かなてどうするんですか?みんな会いたがってますよ。僕はいつでも会えます。あなたは違うでしょ?あの日、本能じゃなくて理性を取ったでしょ?榊原監督。わかってます。だけど僕はΩです。あなたを見たら発情してしまう。前は無理やり抑え込めましたけど今はその薬は使えません。プロでは使えない薬だったんですよ。お願いします、榊原監督俺は繋を裏切りたくない。僕は僕たちは運命じゃなくて自分の選んだ人をとったんです。性別を関係なく人間として」
と言っていた。榊原監督は零斗の尊敬している清瀬元選手を育てて俺たちの監督である。たしかにあの2人は最初、ぎこちなかった。榊原監督は必要以上に近づかなくて零斗は泣きそうな顔をして榊原監督を見ていた。確か榊原監督には奥さんと子供、孫がいた。だからそっちを選んだんだ。そういう事例があることを知っていた。そして付き合ってた俺を裏切れなくて苦しんでいたんだ。きっと榊原監督も同じそして2人で決めたんだ。1日だけ零斗が迫ったことがある。僕を抱いて?何もわからなくなるぐらいときっとあの日決心したんだ。理性を取ると
なぜか、その時。零斗のお願いを聞いてはいけない気がして抱かなかった。抱きしめてこう言った。不安なことから守ってあげるから自分を大切にして?と自分でもカッコつけたとわかってる。でもその言葉しか出なかった。そして零斗は泣いた。普段泣かない零斗がそれからスッキリした顔をした。その日を境に榊原監督は零斗とふつうの生徒と監督の距離になり零斗は泣きそうな顔をやめた
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