サッカー選手β×サッカー選手Ω

4/6
前へ
/273ページ
次へ
俺は聞かなかったことにした。その方が零斗のためになると思って。零斗は俺を選んでくれた。それが全て そしてその日から一週間後ある事件が起きた。運命だという妄想に使っている男が寮に乗り込んでやってきた。そして零斗に 「零斗くん、君の運命の番だよ?早く番になろう」 と痛いくらい肩を掴んでいた俺は追い払おうと近づこうとしたがその前に見たことのない冷たい瞳で男を見て手を払って 「僕の運命はお前じゃない。僕の運命はこの世界に2人だけだ。お前は違う。汚い手を離せ」 と冷たい声で言っていた。そして警備員がきて男は連れ去られた。怖かったんだろう。その場に崩れ落ちて泣いていた。俺は上着を脱いで零斗の頭において顔を隠して支えて自分の部屋に連れて行った。そして聞いてたの?と言われた。ああというと零斗がそっかというとまっすぐ見て今まで隠しててごめん。僕は運命の番に会ってる。榊原監督なんだけど。でも僕は動物的な本能じゃなくて人間的な理性の運命を取った。榊原監督もそう、あの人も家族が大切だからそう決めたんだ。と話してくれた。 「辛かったでしょう。運命に逆らうのはつらいよな」 と頭を撫でると泣いて 辛かった。今でも榊原監督の名前を聞くだけで会いたくなって声を聴くと発情しかける。会ったらどうなるかわからない。Ωに恥ずかしいところはないけど僕は運命が怖い。心は嫌なのに本能が求めるんだ。動物みたいで嫌になる。でも信じて?会わないし繋を愛してる。僕の運命は繋だけだよ。信じてと言ってきた 「信じてる。ありがとう」 と言って頭を優しく撫でたするとしばらく泣いてありがとうと言ってきた。こういう時自分がαだったらどれだけいいだろうと思った。綺麗な頸に噛み付いて番にできたのに少しでも零斗の苦しみを和らげたいのにでも自分はβで零斗の悩みも苦しみも想像でしかわからないから理解できるとは言えない。こういう時なんて声をかけているのかわからない
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加