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中に入れるが気まずい沈黙が続いた。耐えられなくなってどうした?と声をかけようとした時後輩は思い口を開いた
「先輩、αだったんですね。それで笹島レイアが運命の番」
とまっすぐ見て言ってきた
たしか後輩は笹島レイアのファンだった。下世話な根拠の無い噂話をするやつを本気で怒っるぐらいにはだからこんなのが運命だと嫌なのだろう
可愛い後輩に嫌われるのは嫌だな
「ああ、そうだ。笹島副社長は運命だけど番つもりは無いよ。」
というと真っ直ぐ見つめてきたまま
「家族がいるからですか?」
と言ってきた
「ああ、僕には可愛い妻と子供がいるから裏切ることはしないよ」
と言うと力を抜いて微笑んでこっちを見てきた
「よかった。先輩は運命に逆らうんですね。それでこそ先輩です。なんかホッとしました。だけど笹島レイアには気をつけてください。捨てられたΩは何をしでかすか分からない。それに笹島レイアは無理矢理にでも先輩をものにすることもできる権力と財力と人脈を持っています。サポートはします」
とニッコリ微笑んできた
「ありがとう。でもどうして?」
と言うと悲しそうに微笑みながら
「俺、母子家庭なんですよ。母がβで父は女性のαなんです。父は運命と出会って俺たちのこと考えられなくなって呆気なく捨てられました」
と言ってきた。微笑みながら
「ごめん、嫌なこと言わせて」
「謝ることないですよ。寧ろ先輩の行動は尊敬します。運命に逆らった先輩は凄いですよ」
と言ってきた。その言葉が嬉しかった
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