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家で番にならなければよかった。元妻との思い出が汚した気がした。ホテルでもなんでもいい。どこか別の場所ですればよかった。
レイアはそのあと家から出て行った。上機嫌にそして去り際にやっぱり運命は結ばられるんだねと言われた。ゾクっとした。なぜかわからないけどそれから次の日メディアで番になったことをレイアは伝えた。嬉しそうにそれから家にかかってくる電話も押しかけてくるメディアもいなくなった。こうやってこのことは風化してくんだ。忘れられたらいいのにけれど僕は忘れられない。きっとレイアもそうだろう僕とは違う意味でなぜこんなことになってしまったんだろう?何がいけなかった?皮肉なことにあれから能力が上がった。仕事も効率的に前よりできるようになった。けれど僕はそれが怖くて仕方なかった。自分がレイアによって変わってしまったような気がして。これで平和に暮らせるはずだった。家も引っ越して会社も辞めてレイアが行かないような場所で暮らすはずだった。けれど現実はレイアに監視されてる。時間があれば家に来て俺の家を隅々まで見てまとめていた荷物は解かれて時間がなくてもレイアの使用人が家に来て荷物を解かれる。逃げ道がなくてレイアが時間があると会社に迎えにくる。様子がおかしいことに一番はじめに気づいたのはレイアだった。意外だった。自分と一緒にいて相手も幸せだと思うタイプだと思ってた。けれどΩでありながら次期社長なだけある。レイアはいつもどこかに冷静な自分を作っている。そしてその冷静な部分は頭がいいから原因とかもわかってしまう。レイアは理由を知りながら笑い巴はもっと運命がどれだけ素晴らしいかわからなきゃいけないね。運命なんて出会える確率は低いんだよ?だからね。俺を近くで感じたらわかるんじゃないかな?と言い強制的にレイアの家に住まわされた。世間一般から見たら同棲でも実際はそんないいものじゃない。僕には監獄に見えた
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