帰宅部なのに夏休みがないとかブラックすぎる

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 時が止まったように教室内に静寂が広がった。さすがにこれはまずかったか。 「え。うそ」 「うわ。さすがにねーわ」 「燎太、冗談だよね」 「あなたに良い趣味があるとは思っていなかったけど、ここまでひどいとは思っていなかったわ」  そんな、みんなで一斉に攻撃してこないで。俺、泣いちゃうから。 「えーっと……。これは……」 「書かなくていいです」  俺が言ったのは却下され、黒板には4人が言ったことが書かれた。 「私たちが言い終わったので次は委員の方が発表をしてください」  陣内が委員会メンバーに振ったが、誰も言う気配が見られない。 「はぁ」  陣内が小さなため息をつき、頭を抱えた。 「あなたたち、やる気あるの?」  とうとう陣内はこの状況に我慢できなくなった。 「沙彩花(さやか)、みんなも考えてるから」 「さっきからあなたたち、誰かが発言するのを待って自分は発言する気がないじゃない。これではテーマどころか文化祭すら成立しないわ」 「みんなを責めないであげてください」  委員長も陣内をなだめたが、委員の1人が初めて口を開いた。 「私たちだって、好きで委員会に入ったわけじゃないです!」  1人が口を開くとほかの人たちも発言しだした。 「こういうのは私たちみたいな人に押し付けられるんですよ」     
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