白雪姫の毒リンゴ

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「雪乃姐さんの毒リンゴかあ」 「やだ、またその話なの?」 わたしが手を出す男は毒リンゴなのだ、とは まさみのセリフ。 「だってそうじゃないの。 リンゴ売りになんとなく同情して 毒入りとなんとなく気が付いてても わたしが買わなきゃ誰が買う?みたいにさ」 そう。 もう純愛とかそういうものは信じない。 毒に当たってコロリと死んだって はいはい自業自得・自己責任でございまーす、って 色恋沙汰には捨て鉢なわたし。 「だけど今度は独身だよ」
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