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「いくらお前が頭良くても高橋さんってかなりやばいぞ。先生たちでも成績が上がらなかったらしいぜ」
「ちょっと! 今のひどくない」
璃菜が旭の言ったことを注意した。でも、そんなことはお構いなく話は進んでいった。そんな中、当の本人である優愛は話についていけず慌てて二人の話を遮った。
「2人で勝手に話進めないでよ。私、朝永くんに勉強教えてもらわなくても大丈夫だから!」
「よくあの結果で大丈夫って言えるな」
「朝永くん、私の結果知ってるの!?」
「テストの回収の時に解答用紙があんなに白紙ならわかるでしょ。しかも、このままだったら部活動停止になるんじゃないのか?」
「そう、かも……」
本当のことを言われた優愛は陽翔に言い返すことができなかった。優愛が黙っていると校内中に朝のSHRの開始を告げるチャイムが鳴った。チャイムが鳴ると今まで掲示板の前にいたたくさんの生徒たちが一斉に教室に戻っていった。残ったのは旭と陽翔、そして、優愛たちの女子3人だけだった。
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