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か、帰ってきた!?
反射的に立ち上がり右往左往したけれど、文句を言うために覚悟を決めたことを思い出した。
そ、そうだよな。
俺がいなきゃ、この子は死んでいたもんな。
命の恩人の俺が、ビクビクする必要なんて、ない、よな…!?
深呼吸をして、落ち着こうと頑張ってみる。
そして再びソファに腰を下ろした時、玄関からバタバタと人が入ってきた。
が。
どうしよう、足音が一人分じゃない。
予想外の出来事に慌てて入り口を見ると、そこには想像していたよりも年配の男女二人組が立っていて。
その男の方が、俺の姿を見た瞬間に眉も目も吊り上げた。
え!?
「人の娘を傷物にしやがったのはお前かぁぁぁぁぁっ!!!」
言ってる意味が、分かりません…。
なんて口にする間もなく、
訳も分からないまま、
俺の意識はふっ飛んだ。
ああ、本当に、
悪い事は、するもんじゃないな…。
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