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パラソルの下、黒い長袖のパーカーに短パンという格好でビーチチェアーに横たわっているからか、前を通り過ぎるカラフルな水着を着た人たちに奇異な目で見られる。
それでも私は水着になって海へ、という気にはなれなかった。
折角海外に、南国に来たというのに、既に時間を持て余していた。
太陽がぐんぐんと高い位置に向かっていく。
水面に反射する光が、波に合わせて輝く。
今度はその眩しさに顔をしかめる。
何でこんな楽しくない気分で常夏の島にいるんだろう。
私は何とも言えない空しさに駆られる。
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