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「ダメだな」
「だな」
私と朋は二人並んで不機嫌な顔でズズズとストローからジュースを啜る。
「一番当たりはやっぱり高遠君だなー。でも高遠君は絵麻しか見えて無さそうだしね~。良い男は皆彼女か奥さんいるしー。売れ残りはダメだな~。ってか、絵麻は何処に行ったんだろ?」
朋の言葉に私は辺りを見渡してみた。
絵麻がいつの間にか居なくなっている。
「高遠君も居なくない?」
絵麻って男心を擽るような可愛らしさを持ってるもんね。
私も絵麻みたいな可愛らしさを持って生まれたかったー。
「やっぱり二人は元サヤかー。でもさ、さっきの沙希にグイグイ迫る柿田は最高に笑えたわ~」
朋が思い出しながら笑っている。
「柿田は笑えない。ホントに笑えない」
不機嫌全開で不貞腐れながら言っっているのにアハハと笑う朋。
「同中の人間ばっかで知らない人間が一割くらいしかいないし、しかも良い男がいなーい」
「だねー」
ホント、ロクな男がいねぇ。
隣に居るのは親友の朋。
私、ここに何しにきたんだっけ?
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