1 災難は突然降りかかる

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「酒飲もう、酒!ガンガン飲んで元取ってやる!」 「私は良いや、悪酔いしそうだから」 「じゃあ取ってくる!」 「いってら~」 私は一人で飲み放題のバーカウンターへ向かう。 すると先程見た後ろ姿。 近付こうか迷った。 でも無視すればいっか。 だって私から行きたいところを避けるのってなんか癪だし。 私はカウンターに行き、店員さんにビールを注文。 すると隣から視線を感じるが、無視を決め込む。 「よ、沙希じゃん!おひさ!」 だが声が飛んできた。 横から飛んで来た益々苛々させる声に私は更に不機嫌顔になる。 アンタ、中学の時から一ミリも変わってない。 「貴方、どちら様?私は全く存じあげませんけど」 私は真正面を向いたままそちらにも向かずに返す。 「酷くない?冷たくない?同級生じゃん」 アンタに言われたくない!
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