1 災難は突然降りかかる

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「プハッ!店員さん、おかわり!」 コイツは昔から私をイラつかせる。 「アンタはまず由香里に謝れ!」 「沙希はいつ会ってもその台詞ばっかだな」 「今日、由香里が来てないの、アンタが来てるからに決まってるから!」 「どうだろうねー。もう昔話じゃん」 だが昔のことだからだと、あたかも時効だというかのように平然と言う男。 イライライラ! その時、再び目の前にビールグラスが出てきたので私は再び一気飲み。 「一気飲みばっかしてると身体に悪いぞ?」 アンタに心配されても嬉しくない! それに飲まないとやってられない! 私は「店員さん!おかわり!」と再び叫んでアツヒロを睨む。 「それよりアンタ、なんで東京に居るのよ!引っ越したでしょ!」 「社会人になって東京に戻ってきたから。今、広告会社で営業やってる」 「会社は何処よ!?」 「K.コーポレーション」 え。
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