2 ど、ど、どうしよう!

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『沙希、ずっとアツヒロに由香里に謝れって絡んで離さなかったから、面倒になってアツヒロにお願いしたのよ』 受話器の向こうは暢気な朋に愕然とするしかない私。 面倒臭がらないでよ! お願いしないでよ! こっちは、過ちじゃ済まされないことになってしまったんだから! 『なぁに~?アツヒロと何かあったのー?』 ぎくぅ! 言えるわけない……言えるわけない! アツヒロと朝ちゅんしたなんて!! 「な、何かあるわけないじゃん!チャラ男だよ!?」 『ほんとにー?あやしーい』 語尾を上げて訊かれて、心は益々ハラハラドキドキ。 「ないないない!」 『まぁ、その話はとりあえずいいや。来月同窓会しようって話になったのよ』 誤魔化していたら朋が言った。 「え」と携帯を持ったまま固まる私。
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