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『昨日の結婚式は三年A組ばっかだったじゃん?だって杉岡さんと同じクラスになったの二年だったしさ。だからうちらの三年C組のメンバーは殆ど参加しなかったから昨日の結婚式に来てたうちらのクラスの男子が盛り上がって、同窓会もまだやったこと無いし、集まろうって言い出したわけ。沙希、参加するでしょ?』
どうしよう。
アツヒロって、同窓会とかそういうの、絶対参加するタイプだから絶対来る。
参加したくない……
「止めとこうかな……」
『何で~?あ、やっぱりアツヒロとなんかあったでしょ』
ぎくぎくぎくぅ!!!
「ないないない!そんなこと天変地異が起きてもないないない!」
『はい、沙希参加ね。あとは絵麻にも回しておいてー』
「らじゃ」
電話を切った私は大きく息を吐いた。
ふぅ……なんとか誤魔化せたか。
それよりもマズイことになってしまった。
アツヒロはとりあえず置いといて、絵麻に電話しよう。
『もしもし、待ちきれずに電話しちゃったの?』
電話から聞こえてくる絵麻の声が、明らかに軽やかな幸せトーン。
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