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「でも高遠君がアツヒロみたいなチャラ男とは思わないし、絵麻とだって中二から五年間付き合ってたんだから、酷い男なわけないわね!ごめん、変なこと言っちゃって!」
『う、ううん……』
焦って取り繕ったが電話の向こうの声は覇気がない。
「同窓会は一ヵ月後の第三週の土曜日ね」
『うん……』
「じゃあまたね」
『またね……』
絵麻、大丈夫かしら……。
もし高遠君が遊びだったら、同窓会でボッコボコにしてやらないとな……はっ!
絵麻のことは物凄く心配だけれど私、他人の心配してる場合じゃなかった。
アツヒロと……シたのかしら……
うぅ~ん……。
頭を両手で押さえながら唸る私。
だけど何度も記憶を掘り起こそうとしてもやっぱり思い出せん……。
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