44人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
第5章 奥様の能力(ちから)!
「これは何、パパ?」
「ん? あああ、これはな、いりこ天じゃよ。いりこ独特の風味でな、少し苦味もあるけど。サクサクしてな、ビールのあてには、よく合うんじゃよ?」
「ふぅ~ん、パパ、そうなの?」
「あああ、そうじゃよ。ほら食べてみな、セリカちゃん?」
「うん、わかったよ。パパ……あっ? それはそうと、ビールって何?」
「えっ? ビールって……昨晩買うてくれって、セリカちゃんに頼んだじゃろう、覚えていないかの? お酒が飲みたいから買うてくれと……あれの事じゃよ、あれ……あっ? もしかして? 昨晩ワシの話を聞いていなかったのか、セリカちゃんは?」
「うぅ~ん、そんな事はないよ、パパ……ちゃんと聞いてたよ! セリカは……只パパは昨日は仕事していないでしょ? だからダメ~! と、セリカは言ったんだよ」
まあ、こんな感じでね、会話を続けながら販売を続けているセリカと家のパパだけど。
だってね、ダメよね、みんな~?
仕事して稼いでいないパパが、お酒を飲むのは?
(1)
最初のコメントを投稿しよう!