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プロローグ
ひまわり畑の夢を見ていました。
真夏の太陽の光の中で、私は誰かを探しているのです。
けれども咲き乱れたひまわりが私の行く手を阻んでいます。
──この夢を私は何度見ればいいのでしょうか。
そのなかで私を救ってくれたのは、彼でした。
彼は今日も夢の中で優しく微笑みます。
一瞬でひまわりは消えて、淡い薄紅色の桜が私と彼を包んでいきます。
私は日陰で怯え、日向で恋をしていたのです。
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