歩道橋の夕日

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唇を固く結び、少し目を伏せている。昼過ぎ、デスク越しに見せた顔と同じだった。 「あとの2回は、深く反省します。」 「ああ、皿ごと取らずにネタだけ取るみたいな非常識な真似はやめてくれよ。」 「そ、そんなこと……すみませんでした。」 「あー、わかった。今から俺が玉子の良さと炙りマグロの旨さをその舌に叩き込んでやる。」 「まじですか?」 「まじだ。先輩が行くと言ったら行く、そうだろ?」 「おやじさんに似てこられましたね。」 「そうかもな。」 素直に笑って答える。
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