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ここは少し都心から離れたところにある建物。
ここは高木事務所。芸能界やネットで活躍する人達の事務所だった。
大口「戻りましたー。」
紡香「おかえりなさい、万里さん!!」
岡田「お疲れ様です。」
姉霧「これ、送られてきた資料よ。」
大口「姉霧さん、ありがとうございます。」
音晴「万里くんおかえり。」
美兎「バンリー!!おかえりー!」
大口「社長戻りました。美兎ちゃん、ばんりじゃなくてまさとだよ」
ここの社長である高木音晴(タカギオトハ)。そしてその娘でもある高木紡香(タカギツムカ)こと八口紡香(ヤグチツムカ)。彼女の娘である八口美兎(ヤグチミウ)。
動画サイト類の管理をする姉霧薫(アネギリカオル)。情報サイト類の管理をする岡田凛介(オカダリンスケ)。そんな彼らに迎え入れられたのが今人気の俳優二摩大和のマネージャーである大口万里(オオグチマサト)であった。
一見普通の彼らだが、彼らは人には言えない捜し物をしていた。
名前も分からない。どこにいるのかも知らない。
本当にいるのかも分からない。記憶にあるだけの人たちを探しているのだ。
大口「あ、姉霧さん。通りで十くんらしき人見ましたよ。」
姉霧「嘘っ!?本当!?」
大口「見た目それっぽかったですよ。名前までは分かりませんでしたが…」
姉霧「そこは無理やり聞き出しなさいよ!!」
岡田「無理ですよ…。あ、紡香さん。多分六弥さんって彼では?」
紡香「やっぱりナギさんは王子になってましたか…」
朝の情報交換を終えたあと、見つかったといえどうすることも無く朝の仕事へと戻っていった。
しかし考え続けていた。
どうしたら彼らとまた会えるか…
どうしたら全員が集合できるか…
どうしたら全員が思い出せるか…
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