第1章

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ここは、街で人気の花屋『アノーズ』二人の男性が営んでいる、主婦に人気のお店だった。 天「よし、陸人こっち終わったよ。」 店先に花を並べて、水をあげていたのは九崎天(クザキソラ) 陸人「ブーケも出来たー!!」 奥でブーケを作っていたのは七海陸人(ナナミリクト) 小さい頃からの幼馴染の二人が営んでいた。 陸人「あれ、天何聞いてるの?」 開店準備が早く終わり、しばらくのんびりすることになった。 そのとき、天はパソコンで何かを聞いていたのだ。 天「これ?曲だよ。AItubeにあがってるやつ」 陸人「へー。作曲者は『YK』?ユーケー?」 天「ユキだよ。良い曲ばかりなんだ。」 陸人「聞かせて!!聞いてみたい。」 天「はい。」 天はイヤフォンを片方渡すと、聞いていた曲をはじめからに戻す。 陸人「ありがとう!!曲名は……」 天「『MONSTER GENERATIONS』だよ。」 曲名を言うと再生ボタンを押し、曲が流れていく。 音声ツールを使い、七人の声で紡がれていく。 陸人「……………………」 天「陸人?」 陸人「わかんない…。はじめて聞く曲なのに…懐かしい……なんでだろ…」 天「……多分無意識にどこがで聞いたことあったんだよ。…さ、陸人。そろそろ開店だよ」 陸人「あ、うん!!」 イヤフォンを片付け、入り口にかけていく陸人の後ろ姿に、パソコンをシャットダウンさせた天。 天「これも………か」 そう呟いた天の声は、陸人に届かず消えていった。
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