第1章

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「お待ちください、皇子!!」 「どこ行かれるんですか!?」 「まだ仕事残っているんですが!!」 ナンシー「NO!!すべてCancelでーす!!」 「できるわけないでしょう!!お戻りください!!」 雪が降るなか、黒服に追われているのはこの国『ノースメイア』の第一皇子であるナンシー・プランテック・ロットだった。 いつも脱走をし、30分ほどSPと鬼ごっこをしてから仕事をするのだが、今日は二時間たっても捕まえられていない。 ナンシー「今日はしたくありません。謎を解明したいのです」 「出来るわけないでしょう!!20分後にフランスの王女がいらっしゃるのですよ!!」 ナンシー「興味ありません」 「いつもならすぐ食いつくのに!?」 今彼にとって大事なのは、女性などではない。夢の違和感の原因だった。 皇子としてキラキラ輝いてるはずの自分。それよりもキラキラとし、メガネの彼と小さくともパワフルな彼と踊っている自分がいた。 しかも、楽しそうなのだ。彼は、それが羨ましかった。 そのあと、SPに捕まり、夢のことなど忘れざる終えない状況にされてしまった。
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