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とは言っても、ここは真っ赤っ赤の会社で従業員も二人しかいないから自分で計算した方が速いと思ったんだろう。
そういう内情も分かるから出来る限り教えてあげる。
そんなこんなで確申の忙しい中、給与計算の説明が30分以上続いた。
給与計算ソフトなら簡単なのに……と思いながら。
そんなお客さん、今度は年調を自分でやることにしたらしい。
年調も頼むとお金がかかるので自分でやった方がいいと思ったんだろう。
それでやり方を教えてくれと言われたんだけど、僕もシステムに入力するのしかやったことがないので、自分で計算する方法が分からない。
父に試しに自分の年調を紙で計算するように言われてやってみて、時間はかかったけど合ってると思ったら基礎控除の38万円を引くのを忘れていた。
父なら紙ベースでやっていたこともあったので出来るだろうけど、僕はシステムでしかやったことがないので無理だ。
会計ソフトを買うとそれなりの値段がかかり、毎年の更新料もかかるので正直うちでやった方が安いと思う。
なかにはフリーソフトもあるけど、使ったことがないので使い方は不明だ。
うちの顧問料の源泉税の納付書だけ切って、あとは自分でやってもらうことにした。
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