何気なくは無いかも

クラスメイト

「実はさ、今日いつものパン屋さんにさ、あのメロンパンがあったんだよ！ で、お母さんが買っといてくれましたー」
「ああ、あそこのパン屋さんのメロンパン、限定品だからすぐ売り切れちゃうんだよね」
「そうそうそう！ それがこちらになります」
彼女はにこやかな顔で、鞄からビニールに入ったメロンパンを取り出す。君の前で自慢げに食べてあげるよ、彼女は僕を見ながら本当に美味しそうに食べた。
僕は苦笑いして、本を開いた。誰が見るか、と心の中で呟く。