続・ジャスティス

「イエローさん。あなた、パワハラしてますよね？」
「は？何だ、そりゃ？新しい筋トレ器具か？」
「え？」
「だからパワハラってヤツだよ。新しい筋トレ器具かって聞いてんじゃねェか。パワーハードライダーみてェなモンかよ」
「え？いや、パワーハラスメントって、知らないんですか？」
「ハラスメント？知らん？サプリメントとは違うんだよな？」
「違います」
「アームリフト、みてェな？」
「それ、腕立てです」
「んだよ。結局、どういうことだよ？」
「え？いや、だから衣服はパーソナルカラーの入ったモノしか認めないとか、休日に無理矢理出勤させたりとか、体罰とか、そういうのがパワハラなんですよ」
「ああ、そういうのね。そう言えば聞いたことあるな」
「聞いたことあるじゃなくて、貴方自身がやってるんでしょ。どうなんですか？」
「ああ。…どうだろう。…俺、昨日のことは良く覚えてねェ性質だからな。…忘れた」
「ふざけないでくださいッ。そんなワケないでしょうッ」
「いやいや、だって忘れたモンは忘れたモンよ」
「そうやって逃げるんですかッ」
「ああ、ふざけんなッ。俺は逃げるなんてのが一番嫌いなんだよッ。今思い出すから待ってろッ」
「は？」