無人島

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とりあえず、携帯は後で詳しく見るとして。 ゲーム開始前に調べておかなければいけないこと。 洞窟の場所を地点登録し、今度は後ろを確認することなく前へと進む。 たくさんある木々。 その隙間に目を凝らす。 「………あれか。」 管理本部が俺たちの正確な位置を把握しているとして、三大欲求のルール違反をどうやって見極めるか疑問だった。 その答えは、無数のカメラだ。 無人島のはずなのに、所々電線が存在する。 それはどこかからか電力を引っ張っているから。 その電力は何に必要か? それが監視カメラというわけだ。 目を凝らさなければ存在すらバレないだろう場所に仕掛けられている。 レンズも小さく、隠し方も巧妙。 自分も目が悪ければ見えなかっただろう高さから、まるで神のように見下ろしている。 一体何台仕掛けられているのか分からないが、この島で監視の目を掻い潜ることは不可能と自信をもって言えるくらいはあるのだろう。 …無論、あの洞窟の中にも。 「まぁいい。どこに行っても同じなら、あの洞窟から抜け出そうなど思わない。」 頭を切り替え、サバイバルに集中。 死活問題は必ず"水"になってくる。 その確保のため、再度歩を進めた。
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