未知の恐怖

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今回は15分ほどで終わったメール。 「…いける。…いけるぞ真鍋。」 「だから何が?」 「見ろ。確認した。 管理本部が"仲間"と認識するのは、累計24時間以上一緒にいた場合のみだ。 それは半径50m以内にいる時間で、共に戦闘になった時にはカウントされない。 仮に毎日5分会うとして、90日450分。 9時間の計算になる。」 「50m?すごい距離だな…」 「恐らく、通常での会話ができない距離、ということだろう。 基本的に一匹狼の二弾目。だから友達登録なんて機能はついてない。 だが、個別にレーダーの色を指定することができる。それで誰かを判別できるらしい。」 「…じゃあ、それを使って仲間を?」 「条件はいいはずだ。こっちは食料を提供してもらう代わりに、一弾目の奴らのことを教えて守る術も十分にあると言えば、食いつく奴は必ずいる。」 「でも犯罪者だろ?」 「…まぁな。」 フッと笑みを浮かべた悠馬は、再度携帯を弄る。 以前の受信にバックしているようだ。 そして画面を俺に見せた。
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