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不明なことがあればこうして聞く手段を見いだした俺は、とにかく明るいうちに水の確保をしようと準備を始めた。
自分の携帯は20m以上離れたら終わり。
落として気づかなかったりしたら大変だ。
ネックホルダーのようなものがあれば一番いいが、ない以上持ち運ぶしかない。
かといってポケットに入れて動き回るリスクは犯せず、一番安全な方法は鞄に入れて持ち運ぶという女のようなやり方だった。
タオルとナイフ、ライトと携帯。
それだけ鞄に入れ、水をもう一口飲んで洞窟を出る。
出た後、入り口が塞がれているかも確認し歩き出す。
水の確保が最優先だが、アジトから海までの距離や身を守るための武器の確保、生活する上で便利なアイテムも手に入れられたら申し分ない。
(そういえば、あの点は?)
地図を開いたときに確認した点。俺以外の人間。
携帯を見ると、それは全く動いていなかった。
13時から始まったゲームだ。
意味がよく理解できていない者
怖くて動けない者
理解して動き出す者
その他にも考えられる状況は目に見える。
しかし、これがサバイバルである以上、人間の本性は必ず出てくる。
恐らく、食料が完全に尽きる3日目辺りから酷くなる気がする。
そこをラインと考え、あまり警戒していない今が動き回る最大のチャンスだ。
要は、"仲間"を作るため。
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