大切なもの、いや、大切になったもの

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ダダ!! 二人の足元に撃った。 それは真鍋の尻餅をつかせるためのもの。 案の定、俺が撃ったことに驚いた真鍋は足元をふらつかせた。 が、素早く真鍋の背後に回り、背中に仕込んでいたであろうハンドガンを真鍋のこめかみに充てた。 「…え、」 「真鍋、動くなよ。…銃を捨てろ。」 「立場が分かってないようね。捨てるのはそっち。そうしないと、この子の頭に通気口が出来ちゃうわよ?」 「……………」 睨み合って数秒。 背後から数人の足音が近付いてくる。 「藤本。今こっちから銃声が……おい!」 「全員そこで止まりなさい!」 「何やってんだ!お前!」 「…はは……分かんない…」 足が笑っていても、真鍋はやはり真鍋だ。 こいつらは真鍋に向かってではなく、後ろの"怪我人"に言ったというのに。 俺が機関銃を下ろさずに向けている相手に対し、背後から来た数人が全員同じように機関銃の銃口を向けた。 「…いいの?この子に通気口が出来ちゃっても。」 「…俺は…やだ…」 「黙れ真鍋。 …お前、なぜ生きているんだ?」 「あら、誰か私が死んだって言った?」 「………………」 「何だよ。お前ら知り合いか?」 「…こいつの名前は"津田愛美" 一番最初に神園が当てた死神、管理本部の人間だ。」 全員が息を飲み、機関銃を構え直したのが分かった。
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