大切なもの、いや、大切になったもの

76/78
2636人が本棚に入れています
本棚に追加
/502ページ
真鍋が俺の服を引っ張り牽制した 津田愛美の身体が動いた それが同時に起こった すべてはスローモーションで見えた 「私のために死んで!」 津田愛美がさっきの銃とは別の銃を足首から取り出した 服を引かれてバランスを崩した俺は咄嗟に叫ぶ 「下がれ!当たるぞ!」 真鍋が目を丸くしながら俺を見た 俺から離れるように、真鍋の腹に蹴りを入れる 倒れながら肩後から銃身を引き、津田愛美に銃口を向けながら地面に倒れた。 「なるほどね!あんたにとってこの子もあいつらと同じって訳か!」 「させねぇ!」 思いっきり蹴ったお陰で、真鍋は5mほど吹き飛ばされていた 体勢を直し、すぐに真鍋の許へ走りながら、トリガーに指を掛けた
/502ページ

最初のコメントを投稿しよう!