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僕たちが拠点戻ると、さっきとは違い人は数える程度しかいなかった。
「腹減っただろ。…岳、いっぱい食わせてやるからな。ちょっと待ってろ。」
そう言って、手作りの屋根がある小屋らしき場所に入った。
暫く経って出てくると、とても三人では食べきれないほどの豪華な食事を提供してくれた。
「さ、遠慮なく食えよ。」
「大丈夫?」
「ああ。俺たちの仲間、二弾目がいる。」
「…そうか!考えたね悠馬くん。」
「まぁな。」
ただの"大丈夫?"だけで通じる相手。
それが悠馬くんだ。
内心嬉しくなりながら、並べられたものを見た。
こんなに食べたのは本当に久しぶりだった。
白いご飯、味噌汁、それだって何日ぶりか。
僕たちは夢中になって食べた。
悠馬くんはそれを嬉しそうに見ては「岳、おかわりは?」とか「西岡。もっと食っていいぞ」なんて甲斐甲斐しく世話をしていた。
その後、少し休むことになり、僕と竜くんと岳は、初めて三人同時に眠りについた。
30分、起きてまた30分。
そうして繰り返し、眠った実感を得たときには、昼間同様にたくさんの人が集まっていた。
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