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そこでみんなの自己紹介、そして役割分担があることやその活動内容を詳しく聞いた。
思っていた以上に悠馬くんは、このレジスタンスのリーダーとしてみんなを纏めていた。
もう小さな部隊としての活動はできている。
僕たちが入ったところで、何の障害もないほど。
「…じゃあ、二弾目の人たちは、50m間隔で離れて寝ているわけね。一緒にいる間はストップウォッチを動かして、なるべく一緒にいない方法を。」
「ああ。お前らが会ったのは、ほぼ二弾目の奴らだ。」
「なるほどね。外に出せば必然的に時間が止められるから、ってわけか。」
「ああ。」
「うん。よく分かったよ。で、僕らは何をしたらいい?」
「岳はここで俺の世話。」
「はぁ?なんでよ!僕だって仕事できるし!」
「ハハッ!怒んなよ。お前はみんなの飯作るんだ。何せ大の男が20人もいるんだぞ。大変だからな。お前に出来るか?」
「…頑張る。」
「ん、俺も一緒にするから。
で、西岡は真鍋の代わりをしてくれ。羽田にいろいろ教えてもらえ。」
「分かった。」
「お前は一時俺と一緒にいろ。頭脳を貸してくれ。」
「…ふーん。いいけど。」
「なんだ。不服か。」
「別に。…ただ、具体的には考えてるんだろうね?」
「…まぁ。」
「じゃ、聞こうか。いつまでこの小隊を動かすの?稼働して半月以上でしょ。」
「…それだよな。そろそろ、とは思っていたが。」
「…他の生き残りのことは?」
「考えてた。多分、厄介だぞ。」
「あれだけ0が続けばね。」
「ね、悠馬くん。卓也くん。話、通じてるの?」
「お前はおバカちゃんか?話通じてなけりゃ話せないだろ。」
「…悠馬くん。おバカちゃんは君。周りを見てみなよ。全員ポカンとなってる。」
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