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不安に駆られた研次は動きのある者に目を移すが、彼もまた、俯いたままゾンビのような重い足取りで歩き、座っている者達と同様に精気を感じなかった。
その予想進路を目で先回りすると木々の切れ間があり、どうやらそこからは道になっていそうだった。
漸(ようや)く進路らしきものの手掛かりを得た研次は足早にそこへ向かった。
左右に篝火(かがりび)が置かれ、小石で覆われた道を踏みしめながら数人のゾンビもどきを追い抜いてしばらく行くと先の明りが視界に入る。
目的地の近さを実感すると彼の足取りは少し早くなった。
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