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そこをふと見ると見たことのない食べ物を並べた暖簾のない屋台も点在していてその様子は喧騒のない、寂れた縁日さながらだった。
道は3車線ほどの広さを保ち、緩やかな曲線と上下の勾配を有しながら灯りと共に遥か先へと続いている。
注意深く状況を確認した後、彼は人通りの多い商店街で店を出るような要領で人混みに合流した。
何かあればすぐに脇へ出られるよう彼は左端を歩く。それにはにこの見窄(みすぼ)らしい姿で真ん中を行くのは気が引けたという理由もあった。
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