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ながら走っていたし、余所見もしていない。
それに車のスピードの方も控え目で走っていたつもりだよ。
だから俺の前方不注意ではない。
本当にいきなりさぁ、俺の車の前方に沸いた──巨大な光の玉?
それで『あっ!』と思ったら、もう遅かった。急ブレーキが!!
まあ、こんな感じの出来事が、先程起きた訳で。俺自身いつまでも呆然として、後悔と反省ばかりしていては駄目だ。
もうそろそろちゃんとしようよ?
それこそ『シャッキ』と、しようか俺自身?
先ずは外に出て、被害者の人達を確認するのだ!!
そして、ちゃんと心から謝罪をして──救急車と警察を呼ばないといけないよ!!
そう自分自身に言い聞かせると俺は、慌てて車のドア開けた──頼むから車で跳ねた人達無事でいてくれよと、何度も、何度も、願い思い叫んだ。それも心の中でね。
「うっ、いた、たたた……」
「ッ……いた……」
車から降りるとね、俺の目の前には、二人……それも、声からして、女性だと思われる人達がいたよ。
大変に失礼かもしれないが、大変に変わった容姿で。
だから俺は、もしかして、映画やドラマ、特撮ヒーロー番組の撮影?
それともテレビ番組の特番等のイタズラ番組なのかも知れないと、直ぐに思った?
まあ、そうなら、あの巨大な光の玉と、この女性だと思われる人達の変わった容姿も、納得がいくものだからね。
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