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みゃーーーー!!
うみゃーーーー!!
しゃーーーーー!!
うにゃーーーーーーー!!
がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!
どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!
野良猫同士の抗争が絶えない、薄汚れた街。
今日もゴミ溜めのような裏通りで、縄張りを巡って血で血を洗う抗争が行われていた。
みゃーーーー!!
うみゃーーーー!!
しゃーーーーー!!
うにゃーーーーーーー!!
がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!
どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!どかっ!!
のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ・・・
「う・・・」
「うにゃっ・・・」
「どけ。」
のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ・・・
「あ・・・」
「あいつは・・・!!」
お互い激しい喧嘩をしていた野良猫達は、悠然と通りすぎていった厳つい斑模様の雄猫の漂うとてつのないオーラに、争うのをやめ息を飲んで、ただ呆然と見詰めていた。
「ふーーーーーっ!!よお、姉ちゃん!!そのフライの食いかけ、素直によこしな。」
「いや・・・これは・・・私の坊やへの・・・」
油の臭いがする袋小路の片隅で、牝の三毛猫がチンピラ猫に追い詰められてた。
どかっ!!
「あ、あいつは・・・!!失礼しやしたぁーーー!!」
後ろから蹴り飛ばされたチンピラ猫は、厳つい斑模様の雄猫の姿を見て逃げ出した。
「おい、怪我は無いか?」
「あっ!!あんたは?!」
雌猫は厳つい雄猫を見たとたん、顔を擦りよせようとした。
のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。のそっ。
雌猫を助けた厳つい斑模様の雄猫は、そのまま去って行ってしまった。
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