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「そうかなぁ。じゃあさ、お互いにあんまりにもやる気出ないときは癒しあおうよ」 水上君の癒しは南雲君なんだろうけど、 この前の自らの変態行動があんまりにも気持ち良くて、 冗談に聞こえるように言ってみる。 「いいですね、それ。」 何も考えずに返事してるんだろうなと思うほど簡単に、水上君は答える。 「でしょう?じゃあさ、早速だけど頭ポンポンしてよ」 フロアの自席。 人目もあるこんな場所で実際にポンポンしてくれるとは思っちゃいないけど、 言葉にするだけでも癒されるから不思議なもの。 これで例の半笑いでも拝めれば満足。 そんな軽い冗談のような、 下手な小芝居のような願いを。 「甘えん坊ですか」 言いながら、 優しく2回、 頭をポンポンとされてしまった。
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