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「やだやだ!まだ離したくない!」 カレの腕にギュッとしがみついて、絶対に離れないアピールをすると、水上君はちょっと嫌がる素振りを見せながら「本当に葉山さん何なんですか?」と言いながらも、無理矢理離そうとはしない。 そういう些細なこと一つ一つが単純に嬉しくて可愛くて、私は知らないうちに水上君にハマっていってしまっている。 「もう、もう、離したくないけど、本当に離したくないけど!最後にもう1回ギュッてさせて!」 「いいっすよ。もう好きにしてください」 好きにしてください。 べろべろに酔っぱらっているわけではないけれど、お酒が入っていることにかわりない私は、その言葉に更に酔いが回ってしまい、変態になるからやらないと言っていたのに、水上君の細い身体に抱きついてしまった。 「仕方ないですね、葉山さん」 20センチ以上背の高い水上君の声が上から優しく降ってきて、私はカレの胸にネコのように頭を擦り付けて、目一杯の幸福感を堪能した。
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