【蝸牛】黒須賀 恵菜 (くろすか えな)
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そんな受け入れがたい事実を 虚ろに眺めながら 以前にも増して 恵菜は化粧品を買い漁った。 心の空洞を化粧品で 埋め始めるかのように。 化粧品が高額であればある程 その効果が保証されているような 錯覚で心が満たされる。 それは酒の量が徐々に増えていく アル中と似ていた。 コスメ中毒。
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