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「あの...ユウキ君」
ランチタイムが終わってユウキ君に声をかけた。
大丈夫。だって今日の恋愛運は最高なんだから。
「...何?」
何でだろう?
今日のユウキ君は様子がいつもと違う。
具合が悪いのかな?
「あ、あの...この後ごはんでもどうかなと思って...」
「悪いんだけどオレ、忙しいから。」
笑顔が絶えないユウキ君なのに、今日はなぜか冷たい。
「あ、じゃあまた今度...」
言い終わらない内にユウキ君は行ってしまった。
はあ...
何が恋愛運最高の日よ...
やっぱり占いは占いかあ...
落ち込みながら、駅まで歩いていたら後ろから慌てた声がした。
「あの!落としましたよ!」
振り返ると、少し年下だろうか、学生風の男の子がハンカチを持って立っていた。
「あ、ありがとうございます。」
「よかった。気づいてくれて。」
「え?」
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