-3章

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-原田side あ”ー…昨日は流石に呑み過ぎて完璧に二日酔いだ 巡察に行く前に丞の所に行って薬貰うか…あの薬苦いから嫌いなんだよな 「あっ…左之さんおはよー なに二日酔い…新ぱっちゃんもまだ寝ているのか朝稽古に来ないって二番隊の子が起こしに行ってるよ」 平助も今、起きたとこなのか手拭いで顔を拭きながら現れた 新八が寝坊なんて珍しいな…俺らより酒には強い筈だから二日酔いとかにならない筈だろうし 「とっ…藤堂さん大変です! 隊長が…女の子を連れ込んでいます!」 「しかも幸せそうに抱き締めて寝ています!」 おー…朝っぱらから元気な奴等だなぁ これなら総司の鬼稽古も余裕だな 「お前等…煩いぞ ほら…千那も朝だからちゃんと目を醒ませ」 新八がまだ半分夢の中にいるであろうチビっ子を抱えながら部屋から出てきた まぁ…ものの見事に髪の毛がボサボサだな 後で纏めてやるか 「新ぱっちゃん…駄目じゃんか お千那ちゃんがいるのに女を連れ込んだら」 平助の奴…判って云ってやがるな 「藤堂さん…この子です! 隊長の恋人は…」 「アホか! 妹だ…お前等の今日の練習量は倍だかんな」 新八の背後に黒い影が見える…あっ チビっ子…完全に夢の中に旅たったな 「新八、チビっ子まだ眠そうだから見といてやるから朝稽古に行ってこいよ」 新八はチビっ子を俺に預けては嫌がる隊士共の襟元を掴みながら意気揚々と稽古に行きやがった
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