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それにしても起きる気配がないな…長旅で疲れたんだろうな
今日くらいはゆっくりと寝かせてやるか
縁側に腰を掛けながらチビっ子が起きるのを待っていると、平助がなにかを思い出したのように声を出した
「今日の非番って誰かいたっけ?
新ぱっちゃんと俺は昼の巡察だし…左之さんは?」
「俺は非番だが用事があるからな…総司と一は新入隊士の試験じゃないか」
あー…見事に古参組は出払ってるな
チビっ子の面倒を誰が見るか…普段ならナツ姉がいるけど今日は昼間は不在だしな
最悪は土方さんの部屋にでもいてくれたら安心するんだがな
「…んー」
おっ…チビっ子はやっと起きたみたいだな
「お千那ちゃんおはよ
良く眠れた?」
「左之兄…平ちゃんおはよ…」
チビっ子はまだ眠そうに目を擦りながら周りを見渡していた
取り敢えずは顔を洗いに行かして髪を纏めてやるか
「ほら…井戸に連れていってやるから顔洗え」
縁側から降りればチビっ子の手を引きながら井戸へ向かった
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