-3章

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「永倉の妹が何故に此所にいるのだ!」 …煩いですね 大丈夫ですよ…武田さんの好きにはさせませんから 「暫くこの屯所で暮らすからですよ 大声を出さないで頂けませんか…この子が怯えてます」 この子をこんなにも怯えなせるなんて…可能なら殺気を飛ばしてる所ですよ 私はお千那ちゃんが少しでも落ちつけるように抱き締めながら頭を撫でてあげました 「軍師である私の許可なくなに勝手に決めてるのだ! そいつを渡せ…私が局長の所に連れていってやる」 武田さんは無理矢理にお千那ちゃんの腕を引っ張ろうとした為、思わず殺気を込めながら竹刀を首元に突きつけてしまったではないですか 怯えさせたことがバレたら永倉さんに怒られちゃいますかね 「局中法度があって良かったですね…じゃないと貴方のことを斬っていましたよ」 「局長である近藤さんが許可を出したんだ 別に軍師の貴様の許可なんて必要ねぇだろ」 遅いですよ…鬼副長 来るならさっさと来て下さいよね 「それでも私に一言相談を「あぁ…なぜ貴様に相談しなきゃいけねぇんだ」 流石は鶴の…鬼の一声ですね 武田さんが黙り込んでしまいました 「此処は土方さんに任せて、早くその子の腕を冷やすか山崎君に見せる方が良いかと」 あっ…そうでしたね 早く山崎さんに手当てをして貰わないといけないですね 善は急げと山崎さんの部屋に全力疾走ですよ えっ…勿論、お千那ちゃんは抱っこしていますよ
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